おしりケーションって特別なこと?

000おしりケーション 02おむつなし育児

おしりケーションってなんのことでしょう?

oshirication

きっかけは私自身が抱いた「おむつなし育児」への誤解でした。

初めて「おむつなし育児」と聞いた時、おむつなし育児、ってあるんだ?!そして赤ちゃんに良いんだ?!それなのに私布おむつ売ってるんだ?!それって赤ちゃんにとっていけない事を私おすすめしてるって事?ととにかくパニックになりました。でもおむつなし育児をしているママさんにお話を聞くと、そうでもない。むしろ、布おむつをしているからおむつなし育児をするんだ、というくらいのくくりでした。おむつなし育児の実態は、

「なるべくおむつの外に、赤ちゃんが気持ち良く排泄できるようにサポート」

してあげること。これって、私は布おむつを使っていたけれども、実際やっていたことです。でも、「おむつなし」という名前から、「私にはできない・できなかった事なんだ」となってしまったわけです。

 

これはなんだかすごく勿体無い。ハードルを上げているんじゃないか?と悶々した日々をインスタグラムのフォロワーさん@ycn28さん(注:@以下はインスタグラムでお話する際のハンドル名です)と過ごし、何かもう少し実態に沿ったネーミングはないかしら?と明けても暮れてもネーミングの事しか考えられない、という数日を過ごし、産みの苦しみを経て出てきた造語が#おまる座らせ隊(by@ycn28さん)と#おしりケーション(by@patty_and_mira)です。(注:#以下は「タグ」と呼びます。インスタグラムで検索などする場合に使われます。また、投稿の内容を示す事にも使われます)。

 

赤ちゃんがどうせ排泄するのなら。おまるに座らせてあげたいんです。そしたらおしりが汚れないじゃないですか。

赤ちゃんがどうせ排泄するのなら。その排泄を気にし、伺い、ケアし、寄り添う。それってコミュニケーションじゃないですか。

 

そんな想いが形になった瞬間でした。それからはインスタグラムを中心に、共感してくださったママさん達が積極的にタグを使って、はたまたコメントで使って、楽しく取り組むおむつなし育児、のキーワードとして#おしりケーション を自主的に広めてくださっています。

 

そんな中、おむつなし育児を知れば知るほど、これは育児にとっても必要な事です!との思いが強くなる一方。必要、というより、やらないのは勿体無い!の方が近いでしょうか。勿体無い、と同時に、「第一子から知っていたかった!」とすごーーーーく思うようになりました。けれどそれはもうあとの祭り。過去のことは変えられないのですから、そんな気持ちをどうにかするにはただ一つの方法しかありません。

私みたいに「おむつなし育児」を知らずに育児をし、後悔する人が減るように。

もっと知り、正しく伝達していきたい。その思いから、おむつなし育児研究所主催の「おむつなし育児アドバイザー養成講座」を受講・修了致しました。それでは修了をもって果たして私はおむつなし育児アドバイザーになる知識を得られたのか。。。?

 

答えは(よくあるパターンで)NOです。講座を受けて得たのはアドバイザーとなる知識、ではなく、おむつなし育児とは育児そのものであり、赤ちゃんの排泄を尊重し大切に見守りサポートする、という気づきと理解、だったように思います。おむつなし育児、は資格やスタイルや決まりや流行やポリシーや育児法でなく、赤ちゃんと向き合う、という育児。アドバイザーは、その事をしっかりと感じ、その上でおむつなし育児、という枠組みを拝借して、赤ちゃんとその赤ちゃんを愛する人達とのコミュニケーションをサポートする、という役割である、と感じました。というわけで、知識が必要なわけではないのです。この講座では知識なんかよりももっともっと大きな気づきを頂きました(おむつなし育児研究所についてはこちらから是非!)。

あくまでも私が感じた事ですので、他の受講者さんの思いや、ひいてはおむつなし育児研究所様の意図とは違っているかもしれないのですが、この講座受講を経て、おむつなし育児はすなわちおしりケーションである!と強く強く感じました。この言葉が、おむつなし育児を始めるきっかけであったり、モチベーションになったり、楽しむ理由になったり、となればとても嬉しく思います。そうやって広めていけるよう、布おむつ屋さんではありますが、布おむつ屋さんだからこその観点からのおしりケーションのサポートをし、おしりケーション話を発信していきたいなと思っています。

おわかり頂けましたでしょうか、おしりケーションは特別な事ではないのです!

おしっこしたね、うんちさんでたね、でないねまだだね。
おしりを拭きましょう。おむつをとりましょうね。おまるでしようよ。

ぜーんぶ、おしりケーションです。どんなママさんパパさんにもできること。
だから一緒に楽しみましょう。

最後になりましたが、インスタグラムでのフォロワーさん達とのやりとりがあってこそ、私のおむつなし育児への想いはここまで育ちました。一緒に悩み、産み出すきっかけをくださった@ycn28さんをはじめ、産み出した#おしりケーションに共感してくださった全てのママさん達に、ここで感謝させていただきます。ありがとうございました。これからも一緒におしりケーションよろしくお願いします❤︎

 

 注: 1)おむつなし育児研究所 (2015) 『<0歳からの自然なおむつはずし>おむつなし育児アドバイザー養成講座テキスト』, p.3

 

 


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