ちょっと衝撃的な写真💦
すごい量の紙オムツのゴミです。
布おむつ屋さんをやっているのは、
私にとって布おむつライフがとても簡単で、
楽しく実りあるものだったので、
そして
かわいい布おむつが好き!
という点が原点なので、
普段はそういうアプローチをしているのですが、
『布おむつって、
紙おむつより節約できます』
という点が
フォーカスされることも
しばしばあり、
多くの人の関心の点であることも
事実。
でも、実際は
布おむつに紙おむつ
たくさんの種類があって値段も様々なので、
なかなかしっかりした比較ができません。
それを、今回
ブリスベンにある素敵な布おむつのセレクトショップ、
Nest Nappiesさんが、
市場に出ている一般的な紙おむつをピックアップして、
比較調査している記事を発見しました。
https://nestnappies.com.au/2017/11/07/breaking-down-the-costs-of-nappies-cloth-nappies-vs-disposables/
おむつ交換って、
何気なくやっていることも多いので、
総数としてみる機会
があまりありませんよね。
そういう点で、興味深い記事だったので、
ご了承を経て一部意訳し、
抜粋記載しました。
以下、抜粋となります
(*は私の個人的な注釈です)。
*************
【そもそも何枚必要?】
まず、基礎となる数字として、
総おむつ数。
2歳半までおむつを使うとすると、
使用回数は
6,578回!!
内訳は以下のとおり。
【新生児期】
1日12枚 x 3ヶ月 = 1,080枚
【3−6 ヶ月】
1日 9枚 x 3ヶ月 = 810枚
【6−12ヶ月】
1日 6枚 x 6ヶ月 = 1,080枚
【12−18ヶ月】
1日 6枚 x 6ヶ月 = 1,080枚
【18ヶ月ー2.5歳】
1日4枚 x 12ヶ月= 1,460枚
これに、
2歳頃から使われる夜用のおむつ
(*オーストラリアでは
夜用の紙オムツパンツが
一般的に販売されています)
を5歳まで使うと考えると
(*夜のおむつはずしの
平均と言われています)
さらに
1,068枚
が必要となります。
(*つまり、
この試算では紙オムツ消費枚数なんと
6,578枚 !!!
全てゴミになります。。)
【布で賄うには?】
この量、交換回数については、
布おむつであれば24組でなんとか賄えるもの。
赤ちゃん一人分だけでなく、
その後も赤ちゃんに恵まれれば繰り返し使えるし、
お友達に譲ることや、寄附するなど、
また使い道があるわけで、
つまりゴミになるまで
もっともっと使える時間が
増えるのです
(*製品寿命が長くなる、という感じ)。
もちろん24組でも
賄うことができますが、
Nest Nappiesでは
少しでも快適に布おむつライフを送るには
以下のとおりの数をお勧めしています。
新生児期サイズ(0〜4/6ヶ月): 30-36組
ワンサイズ(6ヶ月~おむつはずしまで): 18-24組
これに夜用の布おむつを使う場合には、
ワンサイズのものを3組ほど用意するとよいでしょう。
サイズごとに揃えるのであれば、そのサイズごとに3組あると良いと思います。
(*画像参照元:http://www.thenappylady.co.nz/reusablebaby-nappiesandwipes.html)
【布 vs 紙 費用は?】
費用の分析は
紙おむつ一つとっても
お店や地域、ブランドやスタイルによって
かなり価格がちがうこと、
さらにそれに加えて
セール価格などもあるので
かなり難しいものです。
今回は、
主要スーパーマーケットで購入できる
オンライン価格を基準としました。
<以下、本文では表にて紹介されていますが、
主要部分だけ抜粋し、
日本円換算額も加えています>
代表的なおむつメーカー9種類のもの
すべての月齢を合わせてみてみると
一枚あたり
$0.15 (約13.5円)
から
$0.64(約57.6円)
が一般的なコストとなっています。
このコストを平均化し、
各月齢グループ別の
使用回数で計算すると
【新生児期】 約25,394円
(1日12枚 x 3ヶ月 = 1,080枚)
1枚あたり23円
【 3−6ヶ月】 約20,777円
(1日9枚 x 3ヶ月 = 810枚)
1枚あたり25円
【6−12ヶ月】 約30,600円
(1日6枚 x 6ヶ月 = 1,080枚)
1枚あたり28円
【12−18ヶ月】 約37,796円
(1日6枚 x 6ヶ月 = 1,080枚)
1枚あたり35円
【18ヶ月ー2.5歳】約67,343円
(1日4枚 x 12ヶ月=1,460枚)
1枚あたり46円
このコストを平均化し、
各月齢グループ別の使用回数で計算すると
なんと2年半で
総額
約18万1926円 ($2,021.40)。
これに加え
夜用のパンツ型のおむつは
1枚 約 90円から
約120円ほどかかり
前出のとおり5歳まで使っていくと
約11万3101円 ($1256.68)
となる。
つまり、日中夜紙おむつを使うと、
総額約29万5027円 ($3278.08)
にもなるのです!
(*画像参照元:Australian Nappy Association)
これに対して
布おむつを使う、となると
どれだけ費用を使うかはあなた次第ですし
予算にも合わせることができます。
私
(*Nest Nappiesの著者さんのことです)
の感覚だと
皆さん13万5000円($1500)くらいを
平均予算とされていると思います。
Nest Nappiesで用意している布おむつの価格は以下のとおりです。
フラットシート
(*輪おむつのようなもの)
$3.74-$12.95
プレフォルド
(*成型おむつのようなもの)
$10.00-$18.00
Fitted
(*カバー型の吸収体。別途カバー要)
$22.95-$31.95
AIO / AIT
(*一体型・一体型になるEcoNapsのようなもの)
$22.95-$37.95
<*本文では、月齢別の費用についても記載があります>
これに夜用布おむつを追加する場合には
$150-$200くらいが予算になります。
というわけで、
新生児用とワンサイズのおむつを組み合わせて
夜用の布おむつを加えると
高価なブランドのものを使っても
15万円弱($1,662.20)
くらいが総費用となります。
(EcoNapsのオールスターセットはカバー+インサート x 7組、にお取り換え予備のインサート2枚のおまとめです)
もちろん、全てを高額なもので揃える必要もなく
いろいろなものを取り入れ
そしてまとめ買いも活用すれば
この額は随分変わってくると思います。
こうしてみると、
布おむつだと
赤ちゃん一人が使う
紙おむつにかかる費用の
半分で済むこと
がわかります。
もしもさらに赤ちゃんに恵まれる
となると
もっと節約ができますね。
(タイミングによっては兄弟で使えたり。)
【おしりふき】
おしりふきを布に変えることでも
節約効果があります。
おしりふき以外の
使用用途もありますし
(私は母乳用パッドとしても
使っていました!)。
おしりふきの使用枚数は
排泄量や
おしりふきの使い方が
どれだけ上手か
にもよりますが
ここでは
1回のオムツ替えにつき
平均2枚として
試算しています。
<以下、本文では表にて紹介されていますが、
主要部分だけ抜粋し、日本円換算額も加えています>
まずは使用枚数は以下のとおり。
新生児期: 2,160枚
3−6ヶ月: 1,620枚
6−12ヶ月: 2,160枚
12−18ヶ月: 2,160枚
18ヶ月ー2.5歳:2,920枚
合計枚数は
11,020枚!
そしてコストですが
代表的なおしりふき12類のもの
100枚あたり
$2.08 (約187.2円)
から
$12.50(約1,125円)
が一般的なコストとなっています。
(*日本に比べて随分高いですね💦)
このコストを平均化し
(*同じブランドでも、
定価とセール価格で
随分違いがあるので)
各ブランドで総数利用すると
費用としては
一番安いものでも
$325.09 = 約29,258円
との試算となっています。
これを布おしりふきで賄えば、
一回に2枚使うとして、
布おむつとあわせて揃えると
約5,400円から約14,364円で
揃えることができます。
【お洗濯の費用は?】
でも布おむつってお洗濯の費用があるでしょう?
とよく聞かれます。
毎週のお洗濯の回数が増えるので、
やはり電気代や水道代
そして洗剤代などもかさんできますが
これはもちろん、電気会社
(*オーストラリアでは何社かあり
価格が随分違うことがあります)
や洗濯時の水温
(*温度調整できる洗濯機がほとんどです)
洗濯機の種類によっても随分変わってきます。
我が家
(*Nest Nappiesの著者のことです)
の生活費が特に上がった印象もありませんし
私自身は調査していませんが
この点を調査している団体もあります。
そうした調査結果をみると
負担の幅は
約4,500円から約15,300円くらい
だとされています。
というわけで、
布おむつの初期投資に
すこし怯んでしまう方も
いらっしゃるかと思いますが、
最終的にかかる費用の比較をみると
布おむつの方が
費用対効果はとても高いこと
がお分かり頂けると思います。
注)この記事に使用した価格はColes Online,
Woolworths Online and Aldi online,
Nest Nappiesを参照し、
2017年11月当時のものです。
********
以上が意訳抜粋となります、
いかがでしたでしょうか?
ところかわれば、のお国事情で
比較しやすい部分と
比較しにくい部分がありますが
日本も
紙おむつのコストの部分では
同じくらいの負担になっている気がします。
ただ、日本では、
布おむつを安価で&
カバーを少なめ
でやりくりされる方が多いので、
特に節約効果はわかりやすいかもしれません。
私としては
こうしたオーストラリアのスタイル
(布おむつの量を多く使う)
での
布おむつライフをしていたから
というのもありますが、
あまり節約部分にはやっぱり
おお!と思うものがあまりなかったけれど、
紙おむつの消費量!
にやはり愕然としたというのが
正直なところです。
布おむつを使い始めてから、
「紙おむつはとても助かるものだけれど
必需品ではない」
という感覚に
シフトしていったのですが
今回この数値をみると
紙おむつって、
必需品ではないのに必需品のように使われていて
実はすごい量の消費をしている、
というアイテムにもみえてきます。
これだけお金のかかる
シングルユース品なんだなぁと思います。
むしろ贅沢品くらいに見えてきます。
こういう見方をすると、
やっぱりおむつなし育児はとても理にかなっていて
1回1回のキャッチまたはノーキャッチが
とても意義のあるものだと思うのです。
紙おむつユーザーさんでも
布おむつユーザーさんでもできる
おむつなし育児
これからも
応援できればと思います🙌🙌
出典元:Nest Nappies
参照先: https://nestnappies.com.au/2017/11/07/breaking-down-the-costs-of-nappies-cloth-nappies-vs-disposables/
2018年6月18日 第1刷
2019年9月13日 更新